うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

ジャングルと化した家庭菜園

うちは庭の一部をブロックで囲ってあって、そこを夏の間は畑としている。土は、車で数分の所に、ご自由にお持ちください。とたくさん盛ってあるところがあって、そこから持ってくる。たいてい毎年植えるものは決まっている。トマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマンくらい。年によって気まぐれで、オクラが植えられたり、サツマイモが植えられたりする。五月の連休くらいに苗を植える。

 毎年の事だけど、世話はかなり大雑把になる。トマトも本当は、横から新芽が出てきたら摘まないといけないらしいのだが、それをおじいさんたちは、トマトは一本で育てないかん。とかいうもんだから、一本の意味が分からず、ずっと来てしまった。今年、ほかの家の家庭菜園をみて、一本で育てるというのはこういうことかと、納得した私とKさんだった。そのうえ、五月の末くらいになると、Hさんを完全野外飼育にする。畑に放たれるわけだ。Hさんの主食は、草、野菜類。リクガメは用心深く、食べれるものと食べれないものを選ぶ。犬みたいに体に悪いものまで食べたりしない。カラフルなリクガメフードを与えても、特定の色のものだけ残す。高低差もよくわかっていて、側溝に落ちたりしない。

 今年のうちの畑は、どうなっているかと言うと、トマトはいくつかなって食べた。ミニトマトは、すごい勢いでなっているが、ちょっと高値のやつはすぐ枯れたし、今一番おいしそうになっているのは、去年のトマトから出てきた野良ミニトマトだ。でも、ミニトマトは、雨が降るとすぐひび割れてしまう。ナスはそろそろ食べ時だと思うと下の方がHさんに食べられている。ので、まだ私たちは食べれていない。キュウリは、花ばかり咲いて実がならない。どういうわけなんだろう。でも、Hさんは元気そうなので、まあいいかと思う。田舎に住んでいると、職場や、実家から野菜が集まってくるので、そんなに真剣でもない。

それでも、ジャングルみたいな畑をみられるのは、ちょっとなあと思うし、来年はもうちょっとマシにしたいと思う。