うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

習い事をしている

五年位前からピアノを習っている。いい歳の大人になってから習い始めた。子供のころ、習っていたこともなく基礎などはわからないので、先生に聞くこともいっぱいだ。

この記号がわからない。意味が分からない。転調って何かわからない。音符がたくさんつながっていてリズムが全然わからない。

課題曲は、自分で弾きたい曲を選ぶ。難しそうでもとりあえず選んでみる。先生に教わり教わり、だんだん曲の読み方や、狙いがわかってくる。でも、弾けない。右手と左手がうまく動かない。先生にいつも言われる。時間は伸び縮みしません。その通りだと思う。そして、曲は都合上分けて書かれているだけで、巻物みたいなもの。滑らかに弾きたい。弾けたときはうれしいけど、劇的に弾けるようになるわけではないので、地道に弾いていくしかない。

それでも、大人になってからの習い事もいいと思うことも多い。なんといっても、自分も大人だ。先生と対等に話ができる。子供だからといって小さくなることもないし、もちろん子ども扱いされることもない。嫌なことは嫌と言える。前聞いたことをまた聞いても怒られない。当たり前のことのように思うけど、子供だったら怒られたりするのかなあと思う。それに何といっても自分でお金を出して、自分の意志で習っている。通帳を見て、あんまり上手くなってないしもったいないなあ。と思っても自分のお金だから、まいいかと思える。

今日もピアノに行く。ピアノを習っていると言うと、弾けるんですかーすごい。みたいなことを言う人もいるけど、弾けないから習っている。