うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

精神科医が自己責任だから。ということについて

もやもやしているので書いてみる。知り合いが仕事場での人間関係とか、仕事と子育ての両立とかで悩んでいて(彼女はシングルだ)、ちょっと、鬱っぽくなっていた。イライラするし、眠れない、たまに仕事に来れないなど。鬱の既往もあって、動けなくなるうちに病院へ行った方がいいんじゃない?という話になり彼女は総合病院の精神科を受診した。が、そこで自己責任論にやられた。

医師が、その仕事を選んだのはあなたでしょ。とかいうわけだ。嫌ならやめればいいということなのかもしれないが、子育てのことなどでけっこう彼女はがんじがらめになっていた。子どもは毎日、学童に通い、たまに母親に看てもらい、母親の都合がつかない日はDSを持たせて子供を仕事場に連れてきていた。そういう人、いっぱいいると思う。周りに頼る人がいない。人や時間に使うお金がない。それでも。一人一人の人は、その時その時で自分にとってできるだけいいと思う選択をしてきた。でも、その結果、行き詰ってしまった。心が壊れそうになってしまった。そうして病院を受診して、自己責任論を出される。これは、結構な破壊力を持っていると思う。抑うつ状態で考えがまとまらない、自尊感情が低下している時に、自己責任だと言われるわけだ。そりゃあ、自責感も増して、ますます鬱になりそう。やっぱり私が悪いんだ。のループから抜けられなくなりそうだ。

精神科医も一度くらいは鬱になってみたら。と言いたい。