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うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

通夜をはしごする

日常

日曜日に伯母さんが亡くなったとKさんに連絡があった。この伯母さんはKさんの母の一番上の兄の奥さんだ。まだ、六十代だった。

月曜日にまたおばさんが亡くなったとKさんが言った。どういう関係なのか?と聞いても会ったことはあるがよく分からないという。だが、歳が歳なので亡くなってもおかしくないのでは?と言う。よくよく聞いてみるとKさんの、祖父母の関係なのではないかと思った。でも、あまり聞こうとすると親戚が多くて関係がよくわからないので聞かないでくれと言われた。

火曜日に双方の通夜があった。Kさんと私はKさんの父母と、まず伯母さんの方の通夜に出席し、次にKさん母を残し、よくわからないおばさんの通夜に向かった。途中入場で失礼になるのだが、その場の雰囲気で出ることになってしまっていた。Kさん父は先にいき、Kさんと私は少し後になったのだと思う。斎場の人に「親族ですか?」と聞かれあいまいにうなづくKさん。親族の席に案内されてしまった。そこにはKさんの祖父の姿があった。Kさん父はなぜかちゃっかり一般の人が座る席の一番前にいた。伯母さんのときとは違って、斎場の多くの椅子が空いていた。

誰かわからない人の葬儀に出るのは人を不安にさせる。親族席にすわりながら、どういう関係なのか分からないのだ。Kさんに「名前、なんていう人なの?」ときいても「さあ、なんだったかなあ?」と言われる。私は名前も知らない人の通夜に出ているのだ。なんだかこれはあまりに失礼ではないか。お供物の花を見ると、Kさん祖父、Kさん父と叔父、叔母の名前が見えたのでKさん祖父関係なのではと思うがよくわからない。結局、通夜が終わってKさんの実家に帰ってから、Kさんの祖母に聞いてみた。

Kさんの祖父の実の妹さんであった。出席する前にそれを知っていたらもっと思いをはせながら通夜に出席することができたのになあと思った。

田舎は、確かに親戚多いし、本人が知らなくても親同士がいとことか、いとこの子供とか、お祖父さんの妹の嫁ぎ先の娘とかよくわからない関係が多いけれども、なるべくなら知りたいなと思う。