うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

平均年齢25歳、ファッション誌の着回しコーデ記事

雑誌を読むのが苦手だ。ほとんど買ったことがない。漫画や文芸誌なら読めるが、ファッション雑誌とか奥さんが読むような写真の多い雑誌は、とても苦手だ。第一、どこから読んでいいかわからない。私はどうも理屈っぽいのか、最初から読まないとと、思ってしまい、最初から読んでいると文字だけだったのが、次のページには写真になっていたり、広告になっていたりする。普段、活字ばかり読んでいるため、写真を見せられてもどうしていいかわからないのだ。

昔からあるファッション誌のMとW。若いころは結構まわりで購読している人が多かった気がする。美容院で渡されることも多かったが、私が読むのは真ん中の読者コーナーというか、みんなの失敗談みたいなところと着回しコーデの所だ。

着回しコーデといっても、コーデには興味はない。このコーナーはだいたい、二つのパターン用意されていて、アクティブ系〇美とおっとり系〇代の一か月みたいな感じに分かれていて、この二人が親友だったりする。この女の子たちは、コーデ中の一か月の間に、仕事でプレゼンがあったり、ちょっと仕事で失敗したり、ランチミーティングがあったり、仕事の帰りにジムに寄ったり、女子会があったり、休日には一人で散歩をしたり、とにかく毎日イベントがありすごいリア充ぶりなのだ。そして、最後に意中の彼と水族館にデートに出かけたりする。

着回しコーデとともに生活も詰まっている。でも、この文章の所を読んでる人はどれくらいいるのだろう。「今日はプレゼンの日。ちょっと緊張しちゃう」とか、「今日は女子会。みんなに負けないように気合入れていかなきゃ」とかなんだかほのぼのとして、ばからしいところがまたいい味をだしていて、そんなことあるわけねーよと卑屈になりながら、コーデそっちのけでいつも読んでいる。