うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

趣味どきっ  犬を飼う

毎回楽しみにしていたNHKの「趣味どきっ 犬を飼う」が終わってしまった。この番組は、寺田心君が、犬を飼う。という設定で、犬の世話やしつけについて家族(お母さん役:獣医師の高倉はるか先生、お父さん役:石井正則さん)とともに学んでいくという番組。

心君が飼う犬は、ロコちゃんというアプリコット(かな?)のトイプードル、4か月。初めてのトイレ、初めてのお散歩、お座り、伏せのしつけ、ちょっと難しいコマンドまで一週間ごとに教えていくのだが、ロコちゃんは優秀で何事もほぼ一回でクリアしていく。きっと、番組の収録の間は、高倉はるか先生のうちでよくしつけられていたに違いない。この番組を観ている最中に、うちのオレちんはトイレを外していたりしたんだが、ロコちゃんはとにかく優秀だった。お父さんは、頼りにならなさそうでロコちゃんにあまりなつかれておらず、「へ~そうなんだ」と犬のしつけに対しての知識もあまり無いようだった。

ロコちゃんはかわいかったし、番組のなかの「困ったワンちゃんお悩みずばっと解決」みたいなコーナーも面白かったのだけれど、この番組を見るのはただの犬好きの人なんじゃないかと思った。もちろん、犬が好きな人がこの番組を見るのはよい。ただ、これから犬を飼おうとしている人が、まじめにみる番組ではないなと思う。ロコちゃんが優秀すぎる。そして、番組のペースが早すぎる。飼って、たったひと月でお座り、伏せまでできてしまうような犬が普通。みたいな印象を受ける。そして、お父さんに知識がなさすぎる。

もっと言うと、犬を飼うということは趣味の範疇に入らないのではないかと思う。私は、オタク気質なので趣味に貴賤はないと思っている。それでも、犬を飼うことは趣味とは違うんじゃないかと思う。人間と関係をもつ生き物だからだ。生き物といっても難しいが、メダカは趣味な気がする。個別性がない。成長過程において人間が関与することがない。人間が直接メダカに影響を与えることがない。という点において。あくまで私が考える趣味の範疇なんだけれども。