うたかたの日々と夢うつつ

濡れた草の中の 青い小さな花 それはあなた それはあなた それはあなた

バラが咲いた

二年ほど前、誕生日に花を贈られた。が、花屋さんが我が家を分からず、誕生日の翌日に花が届いた。その時のおまけに寄せ植えになったバラをもらった。

 

鉢植えは好きじゃない。切り花のほうがずっといい。今でもそう思っている。でも、おまけについてきた。ので、世話をしてみた。まず、鉢の中に何本のバラが入っているのかバラしてみた。五本もあった。当時は株と数えることも、知らなかった。二つと三つにわけ、大きい鉢に植えた。どうも、株が小さい頃は花が咲いたら切ると良いらしいときいて、咲いては切り、咲いては切りとしていた。ダイソーでまるっこい一輪ざしを買い、咲いた花は切られ活けられた。冬は葉を落として枝も切った。

 

去年、バラは一鉢ずつに分けられ、二つは人のあげた。残りは三つ。マイマイガの大量発生の年でもあって、よくマイマイガの幼虫をみつけた。生まれたての集団をみると応援したくなった。バラにもマイマイガの幼虫や青虫みたいなやつがついた。たいてい食べられた葉っぱの裏を見るといた。箸でつまんで側溝に入れた。花はぼつぼつ咲き、近くの職場に飾ったり、うちの一輪ざしにさしたりした。

 

今年、冬に鉢植えだったバラを、地植えにしてみた。ちょっと大きくなったし、いいだろうと思った。暖かくなって、まず、青虫みたいなやつにやられ、葉っぱを丸くしてしまう虫にやられる。それでも新芽はでる。アブラムシがはこびっているが、テントウムシはいない。蟻がちょろちょろとしているのだけど、彼女たちは役に立っているかわからない。葉っぱに黒い斑点がでる病気にもかかっている。大変そうだ。わたしも、ずぼらなので思いついたように、薬剤をシュッシュするくらい。それでもつぼみを、五つ、九つ、三つとつけ、今、どうにか咲いているところだ。

どうしてなのかわからないが、咲きはじめると花には虫がいなくなる。不思議だ。

だから油断して飾っている。バラはそんなに弱くない。とりあえず、まめにシュッシュしようと思う。

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